人類史上稀に見る速度で成長を遂げた中国
90年代初頭にバブルが崩壊してから30年強。日本が停滞にあえぐ傍ら、中国は人類史上稀に見る速度で成長を遂げました。
78年の改革開放以来、中国は「社会主義市場経済」という独自のシステムを構築しました。市場メカニズムを取り入れつつも「共産党による強力な統制」と「国有企業への戦略的な資源配分を行う」、このモデルこそ「国家資本主義」のある種の完成形でした。
01年のWTO加盟を機に「世界の工場」になった中国は、08年のリーマンショックにおいてその優位性を証明しました。世界経済が麻痺するなか、4兆元(当時約53兆円)の財政出動を瞬時に決断・実行し、いち早く回復軌道に乗せたのです。その結果、10年にはGDPで日本を抜き去りました。
習近平体制下(12年―)では、「中国製造2025」(Made in China 2025。習近平政権が掲げる「製造強国」への転換を目指す国家戦略)に見られるように、半導体やAI、電気自動車(EV)といった戦略分野へ国家資源を集中投下し、技術覇権を奪取しにかかりました。
24年、中国のGDPは日本の4倍を超え、世界シェアは18%に達しています。













