謎の公孫勝が率いる致死軍(ちしぐん)の魅力

ーーほかに好きなキャラクターはいましたか。

公孫勝(こうそんしょう)が好きですね。

ーー二年間、地下の牢獄につながれていて肌が白く、感情が顔に出ないクールな公孫勝ですね。

何考えてるのかわからなくて、かっこいいんですよね。顔が真っ白で、外の光がまぶしいから目が開かない。ドラマだとサンバイザーみたいな兜をかぶってるんですよね。まぶしいからって。

ーー公孫勝が率いる致死軍という部隊がまたかっこいいですね。厳しい訓練を受けた精鋭部隊。

致死軍も好きですね。闇に紛れて行動して、相手を奇襲して、攪乱する。サイレントキリング的なね。SWAT(スワット)ですよね。特殊部隊。

ーー無表情で何を考えているか分からない公孫勝が、そういう致死軍を率いている。不気味なまでに強い。

文章だけで読んでいると、公孫勝はいつかどこかで梁山泊(りょうざんぱく)を裏切って反乱を起こすんじゃないかと思ってしまいますよね。何を考えているか分からないから。

ーー謎ですよね、この人。死に場所を探しているというか、自分の命を軽んじている。

何かあったような気がしますね。二年間、地下の牢獄にいたからかもしれない。二年も()の光を浴びてなかったら、人間、壊れますよ。でも、牢獄での公孫勝の過ごし方がちょっと面白いんですよね。牢の中で、裸で転げ回って肌を丈夫にしたり、頭で逆立ちしたり。

ーー木村さん、一巻で鮑旭(ほうきょく)に嫉妬するって言っていましたけど、二巻ではジェラシーはどうでしたか。

史進の出番は少なかったですが、少ない登場シーンだけでも胸アツな感じになっているから、今回はあんまり嫉妬はしなかったですね。でも致死軍にはちょっと嫉妬かな。クールな精鋭という感じがして。史進は猪突猛進過ぎるから。

ーー隠れていられない。

そうそう。うわーって行っちゃうから。史進のような目立つ猛者(もさ)がいるからこその、影に隠れた致死軍なんでしょうけど。

史進は体格も良いし、タトゥーも目立ち過ぎるから、影の軍にはなれませんね。

そう。だから、致死軍にはやっぱりちょっとジェラシーかな。かっこよすぎますよ。

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