「ひと声かける」だけでいい
気づかいは「ひとこと」でいいのです。
相手に関心を持っていることが、伝わるだけで十分です。
相手の心の奥まで入っていって、変えようとするのはおせっかい。
薬剤師は「気にかける仕事」だと思っています。
そして、人のことを気にかけたり心配したりすることは、本来、自分が疲れているときや、落ち込んでいるときにはなかなかできないものです。
自分自身が地に足がつき、自立していてこそ、本当に相手を思い、気にかけ、心配することができる。だからこそ、私はまず、自分自身が心身ともに健康であることを、日々意識しています。
誰かを心配するということは、「心を配る」こと。それは相手の代わりに何かをしてあげることでもなければ、相手が変わることを期待することでもありません。
私でいえば、「ひと声かける」ということです。薬の説明を終えたあとに、「だいぶよくなってきたみたいね」と、ひとこと添える。すると、お客様の表情が、ぱっと明るく、いきいきと変わるのを感じます。
心から相手のことを思うひと声は、何気ない言葉であっても、相手の心の中で大切な言葉に変わっていくと思うのです。
だから私は、さりげなく、「あなたに関心を持っていますよ」という気持ちを、言葉にしてお伝えします。
大切なのは、「ひとこと」というところ。二言も三言も、誰かの問題に深く首を突っ込みすぎると、いつのまにか相手の問題に絡まって抜けられなくなってしまうこともある気がします。













