プレゼントなら「小さいもの」を

相手の好きなものを覚えておく。「覚えていますよ」と伝える。
それだけで、人は少し元気になります。
誰かを思う時間は、めぐりめぐって、自分を幸せにします。

お仕事をしている中で、お話しをさせていただいた人の好きなものや出身地を覚えておくことを意識しています。

以前話してくれたことを、心の片隅に置いておく。そして、ふとした会話の中で、「これ、好きだったでしょう?」「この前、こんな話をされていましたね」とお声がけする。それだけのことですが、とても喜ばれます。

自分のことを覚えていてもらえた、気にかけてもらえた、という実感は、思っている以上に心を温めるのだと感じます。そして、「あ、覚えてくださってたんですね」というときの相手の笑顔が、私の心も元気にしてくれるのです。

小さなプレゼントもよくします。一緒に働く孫の康二郎が好きな安室奈美恵さんが出ていた新聞の記事を切り抜いて渡したこともありますし、お客様がお好きな果物を見つけてお渡ししたりしたこともあります。

写真はイメージです 写真/Shutterstock
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ものをあげているというよりは、「あなたを思い出しましたよ」という気持ちです。お相手の負担になってはいけませんから小さなものがいいですね。

人を思う時間は、自分の心も豊かにしてくれます。相手の喜ぶ顔を思い浮かべる時間は、それ自体が、静かな幸福なのだと思います。

文/比留間榮子

ほどよくまわり道して生きていく
比留間 榮子
ほどよくまわり道して生きていく
2026/3/11
1,540円(税込)
160ページ
ISBN: 978-4763142948
101歳の薬剤師が手渡してきた
心の処方箋

焦らない、答えを急がない。
傷をいやし、心をほどく
ゆっくり効く「日にち薬」。


「ありがたい話なんて、何もでてきませんよ?
私は、ただの薬剤師ですから」
そんな飾らない第一声とともに、白衣姿の薬剤師がゆっくりとした足取りで現れた。
東京下町のとある一角、大正12年創業のその薬局と同じ年齢の、おばあちゃん薬剤師、
それが比留間榮子さんだ。

雨の日も風の日も、猛暑も大雪もものともせず、
日々、薬局に立ち続け、お客様に手を添え心を重ねること75年。
かけるひと声、添えるその手が
「榮子先生に会うだけで元気が湧いてくる」
「来るたびに握手をして、パワーをもらえる」
と地元で評判の薬剤師。

そんな彼女が、薬とともにそっと手渡してきた「言葉のくすり」。
権威ある称号も名誉な勲章もないけれど、
ただひたむきに、目の前のひとりに心を重ねる長い年月が調合した、
自分にも誰かにも、少しやさしくなれる処方箋。(イントロダクションより)


※本書は、小社で単行本(2020年10月)で刊行された『時間はくすり』を改題し、未発表原稿を含めて加筆、再編集したものです。

(読者の方の声)
●「優しい言葉でつづられた文章に温かくなりました。近所だったら通ってしまいそうです。折にふれて読み返したい一冊です」(46歳女性)
●「思わず夢中で読みました。誰しも悩みはある。不安もある。でも必ずのりこえられる。そう感じました」(39歳男性)
●「悩みを抱えている今、生きることが楽になりました」(48歳女性)
●「将来、薬剤師になりたいと思っています。榮子先生のように一人一人の患者に真摯に向き合い、自分も成長を感じる人になりたいと思いました。この本は持っているだけでパワーが湧きます。心が沈んだり悩んだりしたときは、また読み返したいです」(17歳女性)

(目次より)
1章 好奇心はくすり
●何歳からでも新しくなれる
●安易に「わかった」と思わない
●「今を生きている」人でいる
●過去で自分を縛らない
●「疲れた」と言わない
●後悔は毒
●「ごめんなさい」はいち早く
2章 「続けること」はくすり
●朝一番の行動
●挨拶は物語る
●一歩目はごく小さく
●よい「あたりまえ」
●新しい人の声こそ聞く
●「一緒に」を口ぐせに
●「淡々と」がいい
3章 ぬくもりはくすり
●近すぎないから受け止められる
●「ひと声かける」だけでいい
●過ちは素早く認める
●「できていること」を見る
●そのときに考えればいい
●いつだって「お互いさま」
●良薬は口に苦し
4章 時間はくすり
●積み重ねが生むもの
●心が宿るものを残す
●時間が人を丸くする
●自分のことはずっと自分で
●家族は他人
●誰にもお役目がある
●1日を一生と思って生きてみる
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