後編 紅白出場から32年…「たま」が今も再結成が望まれる理由

「このマンガがすごい!2023」にまさかのランクイン!

【漫画あり】お尻でタバコを吸いながら「もう僕はだめなのだ」――19歳の春、家賃2万円の四畳半から始まった「たま」結成への道_1
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1989年から90年にかけて放送されていたテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に彗星のようにあらわれ、『さよなら人類』の大ヒットでその名を世に知らしめたバンド「たま」。

その結成から解散までの舞台裏を元メンバーの石川浩司氏が書き綴った書籍『「たま」という船に乗っていた』を漫画家・原田高夕己氏がコミカライズした作品が、「このマンガがすごい!2023(宝島社)」にもランクインするなど、今再び注目を集めている。

筆者は小学生時代にテレビCMで『さよなら人類』を耳にして、生まれて初めてCDを買いに行き、以来、「たま」の解散後も元メンバーのソロ活動を追っている大ファンである。1984年に活動をスタートしてからもうすぐ40年になろうという「たま」は、しかし、未だに色あせず、他のどの音楽とも似ていない独自の魅力を放ち続けている。

今回、『「たま」という船に乗っていた さよなら人類編』の刊行記念の意味も含め、石川浩司さんにインタビュー、「たま」についての思い出や、漫画化の経緯についてたっぷりお話を伺ってきた。