約113の違反が対象…自転車は「原則車道」の時代へ

今回の青切符導入は、自転車関連の事故増加を受けて導入される制度だ。法改正により自転車の車道の原則左側通行をはじめ、信号無視や一時停止無視、スマホを見ながらの運転など、約113種類の反則行為が新たに青切符の対象となる。

これまでは刑事手続きを必要とする赤切符しかなく、手続きの負担が大きく不起訴も多かったため、十分に取り締まれていない側面があったが、今後は違反があった場合にその場で警察官から青切符と納付書が交付され、反則金を納める必要がある。

いっぽうで課題もある。

自転車専用レーンが十分に整備されていない道路が多く、このまま自転車の車道走行が増えれば、危険な状況も増えると予想されている。

特に大型のトラックを運転するドライバーは、車道を走る自転車にヒヤっとする場面に遭遇することが多いという。(※取材は3月中旬に実施)

20トンの大型トラックを運転する樋山祥さん(33)。

「都内は路上駐車が多く自転車が車道を走っていると、路駐を避けるために車線の中央側へ膨らんで急に目の前に飛び出てくることがあります。後方確認をせずに車線変更をおこなう方もいるので怖いですね」(樋山さん)

株式会社アスリート 樋山祥さん(33)トラックドライバー歴11年目
株式会社アスリート 樋山祥さん(33)トラックドライバー歴11年目

そもそも大型トラックは貨物を運ぶための車両であり、貨物を破損させた場合は運送会社やドライバー個人がその補償を負うことになる。

さらに大型トラックは通常の自家用車とは異なり、急ブレーキを踏むとタイヤがロックされ、車両の姿勢が崩れやすいという特性もある。人命に代えられないのはもちろんだが、大型トラックが急に止まることは難しいのだ。

また、自家用車との大きな違いが死角の大きさである。