世界的な抹茶ブームによる茶葉高騰の逆風を大谷効果で跳ね返せるか?
「お~いお茶」の伊藤園は2024年4月30日に大谷が『お〜いお茶グローバルアンバサダー』に就任した。「僕は⽇本にいたときから「お〜いお茶」が⼤好きでよく飲んでいましたし、アメリカの⽣活でも⼤切な相棒となっています。」と本人がコメントを寄せている。
伊藤園によると、2025年3月3日に発売した「お~いお茶」の大谷翔平ボトルは、前年同月比で販売数量が5%増加。プロモーションに起用したことにより、「お~いお茶」の緑茶飲料のマインドシェアが27%から35%に増加するなど、ブランド認知の拡大にも一役買っている。
見逃せないのが「お~いお茶 PURE」シリーズの累計販売本数が5000万本を突破していることだ。大谷翔平を全面的にプロモーションに起用し、「お茶の常識、すてましょう。」のキャッチコピーで若者や女性を中心に支持を集めている商品だ。
実は伊藤園では、主力商品の「お~いお茶」は窮地に立たされている。原材料となる茶葉の高騰などにより、値上げを余儀なくされているからだ。昨年10月にも価格改定をしたが、今年3月1日出荷分からも価格を引き上げ、600mlのボトルの小売希望価格は216円(税込)から237円(税込)に値上げされた。
特に、市場では価格が高額になりがちな自動販売機での購入を手控える動きが加速している。今後、ドラッグストアなどで販売されているプライベートブランドの緑茶にシェアを奪われることも危惧されている。
そうした中で、従来の顧客層とはターゲットが異なる「お~いお茶 PURE」の存在感は大きい。緑茶に付加価値をつけているために競合他社とも差がつけられる。
そして、このシリーズの「お~いお茶 LEMON GREEN」は、2025年9月末より米国内で順次販売を開始した。伊藤園の米国事業は、2025年5月から2026年1月までで28%もの増収、46%の営業増益と好調だ。売上規模はまだ大きくないものの、成長のポテンシャルは十分に持っている。













