将来の夢・職業とジェンダー
高校生の進路選択において、「将来なりたい職業」やそれに伴う資格が重要なことはわかったが、そもそも彼/彼女らはどんな職業に就きたいと思っているのだろうか。結論から述べるならば、「将来なりたい職業」もジェンダーの影響をかなり受けている。
「子どもの生活と学びに関する親子調査」を参照しよう。この調査では、「将来なりたい職業(やりたい仕事)はありますか」に「ある」か「ない」で回答し、「ある」場合は「あなたが一番なりたい職業(やりたい仕事)を、具体的に書いてください」という質問項目がある。
この回答結果を分析した藤原翔によれば、小学4年生や5年生の時期に男子の約60%、女子の約70%が「将来なりたい職業がある」と答えている。その割合は、小学6年生から減少し、最も低い割合になる中学3年生では、「将来なりたい職業がある」男子が約30%、女子が約50%になる。
高校生以降は再上昇し、男子の約50%、女子の約60%が「将来なりたい職業がある」と答えている。
表4は、「将来なりたい職業がある」と答えた小中高生が具体的に挙げた職業のうち、上位五つを学年別・男女別にしたものである。資格や免許が必要な職業に網掛けをしている。
小学生男子は、10人に1人以上が「職業スポーツ従事者」を希望している。
ただし、狭き門であることを徐々に認識していくからか、中学校以降は急減していき(それでも中3までは最も希望が多い)、高校3年生になると上位20圏内にも入らなくなる。
「医師」は学年によって上下するが、小学校から高校まで上位5に入り続けている。中学2年生までは「ゲーム制作・ゲーム関係」の希望も多いが、高校3年生になると上位20圏内に入らなくなる。
中学以降、「教員」「公務員」を希望する者が増加し、高校以降は「教員」を希望する割合が最も多くなる。「小学校教員」や「中学校教員」など、学校段階を明確にした教員は別途カウントしているため、それらを合わせると「教員」を希望する者はさらに増加する。
女子に目を向けると、小中高と一貫して、資格や免許が必要な職業を希望する者が多い。特に、「保育士」と「看護師」は、全学年で上位5に入り続けている。
小学校で最も希望の多い「パティシエ」は学年を追うごとに減少し、高校3年生では上位20にも入らなくなる。高校1年生までランクインしている「医師」は、高校2年生で7番目(1.5%)、高校3年生で6番目(1.5%)に位置している。
中学1年生から「薬剤師」が上位5に入り、高校3年生も7番目(1.2%)に位置している。「教員」は、中学3年生からランクインしている。男子と同様、「小学校教員」など特定の学校段階の教員も合わせると希望者は増加するが、女子特有の職業希望として、「幼稚園教員」が全学年の上位20に入り続けている。
高校3年生で4番目に位置した「栄養士」は、中学3年生から上位20に入り、学年が上がるにつれ希望者割合が増加している。













