阪神でもっともモテる野手は…?

――続いて野手編です。

第1位  近本光司  279票
第2位  佐藤輝明  271票
第3位  大山悠輔  196票
第4位  木浪聖也  170票
第5位  森下翔太  153票

TORACOが選ぶ推しランキング打者編 (『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』より抜粋)※6位以下は、本書をご覧ください
TORACOが選ぶ推しランキング打者編 (『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』より抜粋)※6位以下は、本書をご覧ください
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1位を僅差で争ったのは、近本選手と佐藤選手。ふたりとも押しも押されもせぬ主力選手ですが、近本選手は故郷の淡路島や毎年自主トレを行なう沖永良部島の子どもたち向けに、野球教室を開いたり野球道具を寄贈したりと、貢献活動を続けています。ここも、TORACOに支持されたポイントでしょう。

なぜなら、人はよい行ないをしたり、見返りを求めずにそれを応援したりすることで、脳の報酬系が刺激されて幸福感がもたらされる「ヘルパーズ・ハイ効果」を体感することがあります。近本選手を応援するTORACOたちは、間接的に自身もヘルパーズ・ハイ効果を得ているのかもしれません。

また、マジメな印象の近本選手ですが、試合中にまれに見せるお茶目な行動や表情に、キュンとくるTORACOも多いことが、今回のアンケート後の個別取材でわかりました。これは「ゲインロス効果」、いわゆる“ギャップ萌え”ですね。

――10位以内には、昨季で引退した原口文仁選手も、ランクインしています。

原口選手も先ほどと同じで、苦労の末、大腸がんを乗り越えたというドラマ性が、人気を後押ししたのではないかと思います。本当に熱い、努力家の選手でしたから。

――ちなみに、牛窪先生の推しの選手は誰ですか?

はい、森下選手です。正直、もう少し上の順位かな……と思ってました(笑)。ですが実は、6位の選手とかなり僅差だったんです。

4位の木浪選手は、SK-IIのローションや乳液を使うなど、肌がキレイなイケメンとしても知られているんですが、とても後輩思いで、ベンチで泣いている選手に寄り添う姿が何度も目撃されています。こういうシーンも、TORACOの胸に刺さったのではないでしょうか。

一方で、森下選手はチャンスに強い「お祭り男」で、グッズもすごく売れているんですが……。ただ球場で観察する限り、森下選手のユニフォームを着ているのは男性ファンが多い印象です。

彼は(アンケート実施時は)入団3年目ということもあって、佐藤輝明選手の「弟分」のようなキャラでした。ですが、今年のドラ1ルーキーの立石正広選手とは、以前から同じトレーニング施設を利用する顔見知りで、早くもいろいろアドバイスしたりとお兄さんっぽくなってきています。木浪選手のような優しさが発揮できれば、TORACOの母性をくすぐるのも時間の問題だと思いますよ!

推しの森下選手のタオルを持って観戦する牛窪さん(写真/本人提供)
推しの森下選手のタオルを持って観戦する牛窪さん(写真/本人提供)

――何年か後に同じアンケートをやれば、1位になってるかもしれませんね!

ただ、ファン心理は複雑で、いまや森下選手のファンだと言うと、「あ、あなたもね」ってミーハー扱いされるじゃないですか(笑)。それが悔しい。

私は森下選手を、ドラフト会議でタイガースに引き当てられたその日(外れ1位)からずっと、応援しています。彼が1年目、チャンスで打てずに2軍に落とされたり、ベンチで泣いて木浪選手に慰められたりしたときから、ずーっと見てきたので、少しずつ成長していく姿に、先ほどの「プロセスエコノミー」に象徴される幸福感を覚えています。

でも森下選手は、すでにスターの領域にまで上がっちゃいましたよね。ゆえに、同じような「成長」による幸福実感を再び味わおうと、若手の中から“ネクスト推し”を探索中です。推し活は、時代に“アジャイルする”(素早く変化に対応する)ことで、持続的な幸福感を味わいやすくなるので!

取材・文/武松佑季

『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)
牛窪恵
『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファン マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)
2026年3月5日
1,760円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4-08-790234-1

【野球でなく「幸せ」に関する本です!】
★「おひとりさま」「草食系」など数々の流行語を世に広め、「ホンマでっか!?TV」ほかテレビのコメンテーターでもおなじみのマーケッター・牛窪恵さん。大学教授でMBAホルダーでもある著者が、推し活と行動経済学などの研究を経て導き出した「Well-being(幸福感)」に繋がるキーワード、それが「阪神ファンと熱狂」でした。
★みずからも熱狂的な阪神ファンで、毎年40試合前後を球場で観戦する著者だからこそ気づいた、彼らの体感的リアリティと行動心理の意外な関係。本書を読むことで、阪神ファン自身も気づいていない「幸福感」に繋がるヒントが、数多く得られるはずです。
★本書ではそうした実践的ヒントを、著名なマーケティング理論や女性ファン(TORACO)約3000人への調査・取材を通して独自分析し、わかりやすく展開します。

【効果と法則はこんなこと!】
■報酬の予測誤差=「ダメな子ほど可愛い」が喜びをもたらす
■プラシーボ効果=前向きな「思い込み」こそが幸運を呼ぶ
■ファンベース効果=「熱狂」こそが幸福度を高める
■サンクコスト効果=「今後も私(僕)がいなきゃ」が愛着を生む
■幸せの損益分岐点=「小さな幸せ」の積み重ねが、幸福度を高める
■PERMAモデル=「没頭」こそが、幸福持続の源泉に

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