アイドル時代は鳴かず飛ばずだった
アイドル時代、体重50kgだった身体が73kgまで膨張し、話題を呼んだ藤田シオン。「実は一時期、85kgまでいきました」と明かす。そのビフォーアフターをSNSに投稿してバズったが、アイドル時代は鳴かず飛ばずだった。
「ほぼ休みはありませんでした。レッスンをやりつつ、週3のライブ出演をしていました。でも、活動方針を巡って、運営との溝が深くなってしまったんです。
具体的に言うと、当時の地下アイドルは平日昼にライブを行うことが多かったのですが、私は、平日に来られないけれども応援してくれる層も取り込みたいと考えていました。そこでオンラインチェキ会など、ネットを活用した集客を提案したのですが、“扱いづらい子”として煙たがられるようになりました。
やがて会議でも『お前は話が通じない』と発言の機会を飛ばされるなど、運営から露骨に拒絶されてしまいました。結局、解雇という形でグループを離れることになりました」(藤田シオン、以下同)
もっとも、当時のグループは迷走していたようにも見える。「SNSでメンバーが食用ゴキブリに挑戦する」という“バズリ”狙いの企画が打ち立てられたほどだ。藤田はちょうど別の仕事が入って現場入りしなかったが、「ほかのメンバーは食べていましたね」と遠い目で語る。
意図しない形での離脱に、藤田は心を病んだ。パニック障害やうつ病になり、家から出られない時間が長く続いた。一方で、深夜のドカ食いをやめられず、薬の副作用も相まって体重は増加の一途をたどった。
藤田にとって、そもそもアイドルは一般企業から逃れてたどり着いた場所だった。社会人生活に終止符を打ったのは、当時働いていた会社での出来事によるという。
「小さな会社で、社長からたびたびランチに誘ってもらうなど、可愛がってもらえました。しかしある日、社長から社内の個室に呼ばれ、『僕の股間を蹴ってくれたら、基本給に10万円を上乗せするけどどう?』と持ちかけられたんです。
憧れの先輩がハイブランドのバッグを持っているのも、全部そういう“契約”な気がして、泣きながら会社を出ました。その後、出社せずに退職しています」













