「自分の全盛期はいつになるのかわからない」
—物語の舞台が令和に近づいていく過程で「逆転していく立場もある」ということでしょうか。
まだ描いていないので断言はできないですが、「自分の全盛期がいつになるのかはわからない」という部分には焦点を当てたいです。
若い頃に評価された人が、そのまま第一線を走り続けられるとは限らないですし、本人とは関係のないところで、状況が揺らぐこともある。逆に、晩年になって全盛期を迎える方だっていらっしゃいます。ただ、「続けている」と、どこかで花開く可能性は残る。
—芸能界で必要とされる才能も変わるかもしれませんし。
そうそう。10年くらい前は「ドラマ冬の時代」と言われていて、ドラマ枠自体が次々になくなったんですよ。ドラマファンとして「当たり前のことなんて何もないんだ……」と人生を嘆いたぐらい(笑)。でも今は、配信で人気が出れば評価される流れも生まれて、作品数が一気に増えている。一度なくなった番組が劇場版として復活したりもして。
—ただ、才能や評価が変わっていくなかで「続ける」ためには、年齢や体との付き合い方も避けて通れませんよね。よしながさんご自身は、漫画家としてどう考えていますか?
加齢によって体力の低下を感じることは増えましたし、それは誰にとっても、あまり気持ちのいいことではないですよね。仕事を続けるために、ヨガをはじめ身体のケアに時間をかけるようにもなりました。正直めんどくさいです。
でも、エンタメの受け手としての私の人生を全体で考えたら、私の全盛期も、もしかしたらこれからなのかもしれない。面白いマンガも、素晴らしいドラマもいっぱい生まれ続けていますから。(後編へつづく)
取材・文/嘉島唯















