自社ソフトの売上比率が高いことが強みの一つだが…
任天堂のゲーム機を取り巻く環境も今後変化する兆しがある。サードパーティーによる開発の強化だ。
サードパーティーとは、ハードを供給する会社以外のゲームメーカーを指す。日本では、カプコンやコナミ、バンダイナムコエンターテインメント、KADOKAWA、スクウェア・エニックスなどが該当する。
任天堂は自社ソフトの開発に強みを持っていたが、息の長い収益性を保つためにはサードパーティーの協力が必要だ。PlayStationのソニーグループは、任天堂とは真逆の戦略をとっている。
スクウェア・エニックスの人気シリーズである「ファイナルファンタジー」は主にPlayStation向けに開発してきたが、同社はマルチプラットフォーム化へと戦略を転換。今年1月22日にNintendo Switch 2向けの「ファイナルファンタジーVII」のリメイク作品をリリースした。方針を変えたことで、シリーズの新作をNintendo Switch 2でも発売するという未来も視野に入ってきた。
累計3000万本のメガヒット作「エルデンリング」の生みの親であるフロム・ソフトウェアは、Nintendo Switch 2専用ソフト「ダスクブラッド」を今年発売予定だ。
任天堂が良作を作る高い企画力と技術力を持っているのは間違いないものの、IP創出の難易度は上がっており、いつまでも自社でヒット作を出し続ける保証があるわけではない。
ゲーム機のさらなる普及や成長性を獲得するためには、サードパーティーの協力が不可欠だろう。今後の成長戦略としてどのような青写真を描くのかにも注目したい。
取材・文/不破聡













