「金魚のフン」だった少女時代

「実は、すごくシャイな子どもだったんです」

インタビュー冒頭、鈴木貴子議員は意外な告白から話を始めた。

「母に『挨拶しなさい』って言われるぐらい、人に会っても『こんにちは』が言えない子で。あだ名は『金魚のフン』。母の後ろにぴったりくっついて、こう、ちょこっと顔を出してるような」

生まれただけで十勝毎日新聞の1面を飾ったという、北海道を代表する政治家である鈴木宗男参議院議員の娘。幼少期は父が中選挙区制の広大な選挙区を回っていたため、月に1回会えるか会えないかという生活だった。

「後援会のいろんな家庭に預けられていて、幼稚園に入園させることを忘れられていた子どもなんです」と笑う。

自身の幼少期を語る鈴木貴子議員 撮影/齋藤周造
自身の幼少期を語る鈴木貴子議員 撮影/齋藤周造
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両親が忙しく飛び回る中、鈴木議員は自然と両親の仕事についていくようになった。

「子どもって大人の真似事をしたいじゃないですか。世間一般のお子さんがお母さんのお化粧を真似するように『私にもしゃべらせてよ』って、3歳ぐらいから人前で話していたんです。純粋に親と一緒にいたいという気持ちだったと思います」

それでも、政治家になりたいとは一度も思わなかった。親と離れる時間が多く寂しい思いをしていたこともあり「将来絶対に政治家の奥さんにはならない」と言い続けていたという。