就任初日にフォント変更を提案

2025年10月、高市内閣となり、自民党の広報本部長に就任した鈴木議員。

「高市総裁がわざわざ指名してくださったのは、慣例に囚われないで、必要だと思うことをあなたの視点でやってみなさいという後押しだと思いました」

就任後、真っ先に手をつけたのが機関紙のリニューアルだった。

「担当者に、まずフォントを1.5倍の大きさにして、視認性・判別性の高いユニバーサルデザインのフォントに変えてもらえませんかと提案しました。予算もかからないので、すぐに対応してもらえました。

でも、しれっと変えたんじゃなくて、リニューアル号には『フォントも変えました。大きさも変えました。今まで以上に皆さんに読みやすく届く広報に努めます』というメッセージをつけてもらいました。結果、評判もよかったので安心しましたね」

一方で、党内のデジタルリテラシーの格差は大きい。そのため、2026年1月からは党所属議員や支部長向けのデジタルリテラシー講座も予定している。

「何事も目的がわかっているから手段がある。単純にSNSをやって毎日の朝食や昼食ばかり投稿していたら『お前、仕事しろよ』って批判しか来ません。何を求められて何を出すべきか。それを考えることが第一です」

議員のSNSについて話をする鈴木貴子議員 撮影/齋藤周造
議員のSNSについて話をする鈴木貴子議員 撮影/齋藤周造

本人が投稿する必要もないと鈴木議員は考える。

「事務所一体となってチーム戦でやっていただければ。私も普段は全部自分でやっていますけれど、選挙戦中は事務所のスタッフに投稿をお願いしたりしています。

自民党は『自分党』とも言われるぐらい個人商店なところもありますけど、とはいえ事務所はチームですから。各チームのリテラシーも認識がそろって、連携できるのが最終目標ですね」

それをふまえたうえで、自民党の広報本部長としては今後、誹謗中傷や誤情報対策に重きを置きたいという。

「これを放置したら民主主義の劣化につながると思うんです」