もし“4回目”があるとしたら、大事にしたい価値観は…

もし4回目があるとしたら、どんなお相手がいいか。率直に聞いてみると、

「下世話な話だけど…お金は大事ですよ!」

とこれまた歯切れよく答えてくれた。

「結果的に、私の元夫たちは全員ちゃんと稼いでいたので、離婚後の養育費もしっかり払ってくれています。私は離婚時、きっちり外堀を埋めて、公正証書も作ったし、もしものときに息子にお金が入るように生命保険まで押さえましたから」

結婚生活で学んだ“リアルな知恵”も隠さず教えてくれた内田さん。一方、多くの女性が迷う“子どものために離婚しないほうがいいのか?”という問題についても、はっきりと断言する。

「両親が不仲のまま一緒にいることが、果たして本当に子どものためになるのか。私はそこを本気で考えたほうがいいと思います。“結婚したから別れない”はマストではない。経済面は、覚悟さえあれば、意外となんとかなります」

最後に結婚や離婚、また夫婦関係に悩む読者にこんなメッセージをいただいた。

「経験にマイナスなんてないと思うんです。プラスにするのもマイナスにするのも自分次第。この出来事があったから今の私がいる―そう思えたら、離婚は“バツ”じゃありません。もし結婚したくなったら、そのときがあなたのベストな適齢期。

もっと肩の力を抜いて、“経験値ひとつ増やすか~”くらいの感覚でいいと思います。正直、結婚してみないとわからないことってたくさんあります。だから、怖がる必要もないんですよ」

失敗も後悔も、すべては次の自分をつくる材料にすぎない―内田さんの生き方がそう教えてくれる。

プロスキーボーダーとして活躍していた27歳のころの内田さん
プロスキーボーダーとして活躍していた27歳のころの内田さん

取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部特集班

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