4回の離婚を招いた原因は…
4回の結婚と離婚を経験し、離婚理由がすべて夫が「働かなくなる」か「家に帰ってこなくなる」ことが引き金となったことに気づいた。なぜ同じような関係性を繰り返すのか、そのことを探るため心理学を学び続けた原口さんは、ある“答え”にたどり着いた。
「心理学を学ぶなかで、私自身が母親の価値観にどっぷり浸かり、自分の意見がないタイプだと分かったんです」(原口さん、以下同)
原口さんが実践したのは、胎児期から5歳児までに、親とコミュニケーションをどのようにとっていたかを探る心理テストだ。そのなかで原口さんの場合、母親と一緒に公園に遊びにいく際、母から「みおちゃん、A公園がいい? B公園がいい?」と聞かれるのではなく、基本的に「みおちゃん、A公園が好きよね?」と、母の価値観をおしつけるような形式が取られていた。
どんな選択や決断をしても母から文句を言われる。だから、最初の結婚相手も、無意識に母が喜びそうな相手を選んでいた。
「自分の意見がないんです。『好きにしていいよ』って言われると、一番困る。だから周りが喜んでくれることや、良いとされるものを選んでしまう。でもそれは自分で心から欲していないから、我慢が募ると続かなくなってしまうと知れたんです」
4回の結婚は、すべて相手の好意に合わせ、結婚生活もすべて相手のリズムや意見に合わせてきた原口さん。「私が4回も結婚できたのは、モテるからではなく、基本的に受け身姿勢で相手に合わせられちゃうからなんです」と分析した。