空想力・妄想力の活かし方によって
巨大なリターンを得られる
思考のリソースは、未来予測などではなく、空想力に回そう。妄想と言ってもいい。
多くの情報を浴びるなかで、「こんなことができるのじゃないか?」「あんな人とも一緒に仕事できるのでは?」と、不可能とされている物事の実現を、妄想してみる。それは頭に浮かんだ時点で、チャンスが飛びこんできたのと同じだ。
妄想は、行動をかけ合わせることで、形になる。思いどおりの形には、ならないかもしれないけれど、妄想しない世界には存在しなかった、自分だけの挑戦の証しを生み出せるはずだ。それは未来を憂えて蓄えた安全より、何倍も高い市場価値を持つ。
妄想は活かし方次第で、給料や貯金では遠く及ばなかった巨大なリターンを得られる可能性があるのだ。いま世のなかで大儲けしているビジネスはすべて、創業者の妄想力が始まりだ。
1980年代、アメリカの学生起業家だった孫正義さんは「売り上げを豆腐のように丁(=兆)と数える、ベンチャー企業をつくる!」という、当時としては笑い話でしかなかった妄想を抱いて、ソフトバンクを起こした。スティーブ・ジョブズも、ジェフ・ベゾスもイーロン・マスクも、IT技術を使った起業当初のビジネスは、妄想から引き出されたものだ。
世界の上位の企業家の大半は、SF小説の愛読者で、空想に熱中した青春時代を過ごしている。現実には存在しない空想の産物を、世界に立ち上がらせ、計り知れない額のお金に換えた。
彼らの成功の原点は、知識や人脈ではなく、ピュアな妄想力なのだ。
知り合いの実業家で、書評家の成毛 眞 さんは「妄想好きは稼ぐ才能がある」と、著書で述べられている。その通りだと思う。僕も20年以上前、宇宙ロケットを打ち上げる民間企業の構想を立ち上げたとき、多くの人からは「ただの妄想でしょう?」と相手にされなかった。
しかし現在、ISTはロケット打ち上げの実績を重ね、TOYOTAや三菱重工など、大手企業とも協業している。周りからは信じられなくても、行動と情熱を注ぎこめば、空想は必ず実現するのだ。
正しい未来予測ができるように、たくさん勉強して、知識を蓄える。それも悪くはないのだけれど、リミッターをかけず、妄想を膨らませよう!そして妄想がピークに達したとき、実現に挑んでみよう。
それが、あり金を使って将来の不安から解かれる最善策だ。













