第二の“深大寺”は小金井公園!?
では、“深大寺の次に来る場所”はどこなのだろうか。
橋谷氏が自信をもって推したのは、「小金井公園」だった。
小金井公園は、玉川上水沿いに広がる約80ヘクタールの都立公園。日比谷公園の5倍、上野公園の約1.5倍に匹敵するスケールを誇り、広大な芝生広場を中心に、遊具が並ぶわんぱく山、弓道場、SL展示、テニスコートなど、多彩なスポットが点在する。
アクセスはJR東小金井駅からバスで約7分。決して“格段に便利”というわけではないが、深大寺と同程度といえるだろう。
筆者が訪れたのは、11月23日(日)・三連休の中日、ちょうどお昼どき。駐車場はすでに満車で、入り口周辺には渋滞もできていた。なお園内は入場無料だ。
正門口から進むと、広い原っぱで家族連れがのんびり過ごし、犬の散歩を楽しむ人の姿も多く見られた。
そこからさらに北へ10分ほど歩くと、雑木林とバードサンクチュアリーに囲まれた『ふたつ池』に行き着く。木々の枝が重なり合い、耳を澄ませば鳥の羽ばたきの音まで届くほどだ。ランニングをする人もちらほらいるが、混雑とは無縁で、自然を独り占めできるような感覚がある。
写真を撮っていたところ、近くにいたカラスがまとまって近寄ってきて怖くて思わず逃げ出してしまった。しかしそれほど、この一帯は人の存在が薄れ、野生の気配が濃く残っているということでもある。
園内はサイクリングも可能で、小さな子どもが補助輪付きの自転車で練習する微笑ましい姿も。自然のなかを走り抜けるランナーたちも実に気持ちよさそうだ。
ひさしぶりに“自然の中を歩く”時間を持った筆者にとっても、ただ歩いているだけで心がじわりとほどけていくのを実感できた。
橋谷氏が語った「癒し目的の自然」という言葉の意味が少しわかった気がする。刺激を求めてアクティビティに挑むのではなく、静けさや清々しさに身を委ね、心と体をゆっくり整えるための自然体験が可能なのだ。













