「『中国人を追放しろ』と叫び、中国人を罵倒して回っています」
嫌中デモは日本人や中国人観光客から人気が高いソウルの明洞(ミョンドン)や、中国東北部に多く暮らす「朝鮮族」から韓国に移住した人が集まるソウルの大林洞(テリムドン)で頻発している。現地の記者がその実情について話す。
「参加者は『中国人を追放しろ』と叫び、中国人を罵倒して回っています。日本の新大久保でかつて起きた“嫌韓デモ”とそっくりですが、韓国や米国の国旗を持ち、『天滅中共(天が中共を滅ぼす)』と書かれたTシャツを着たりしています。気に食わない相手に『お前は中国人か』と言って殴りかかったりする事件もあちこちで起きていると報じられています」(韓国記者)
韓国ではインバウンド拡大を狙い、今年9月末から中国人団体観光客へのビザ免除が始まった。しかし、その後ソウルにある朝鮮王朝時代の最大規模の王宮「景福宮」で中国人観光客が大便をして摘発されたことがデモ参加者の“嫌中”感情を刺激している。
韓国国内では、ネット上でもデマ交じりの中国人非難があふれている。どうしてこうなったのか。













