〈後編〉 

自分は望まれない子どもだった

ひきこもり支援者の集まりで出会った縁野朝美さん(64=仮名)は25歳からひきこもっている息子(42)と2人暮らし。自身も3年間ひきこもった経験があるという。

「自分もひきこもったことで、息子の気持ちがわかりました」

あっけらかんと話す朝美さんだが、幼いころは今とは違い、大人の顔色を伺いながら目立たないように生きてきたそうだ。