「24時間ゴミを捨てられる快適さに衝撃を受けた」

西岡さんはこれまで、大崎、高輪、豊洲、浜松町、白金高輪、そして今の湾岸エリアのタワマンと、6つのマンションを買って移り住んできた。そのうち大崎を除く5つがタワマンだ。それも不動産業界でも高く評価されているマンションばかりで、その「目利き力」も話題となっている。
 

――まず、西岡さんがタワマンを好きになったきっかけから教えていただけますか。

西岡(以下略) 2008年に賃貸で港区の「シティタワー高輪」に引っ越したのが最初のきっかけです。それまで住んでいた板状の大崎のマンションとは、クオリティが全く違いました。コンシェルジュがいる受付、友人を呼んだときに感動される豪華なエントランスや入口の植栽。そして何より衝撃だったのが、24時間365日いつでもゴミを捨てられることでした。

――生活の利便性がまったく違うと。

当時はアナウンサーの仕事で海外出張が非常に多い時期だったので、ゴミ出しの時間を気にしなくていいことが、これほど快適なのかと感動しました。ほかにも、天候に左右されない内廊下の快適さや、高い遮音性など、生活の利便性の高さにすっかり魅了されてしまったんです。そこからですね、タワマンというものに惹かれるようになったのは。

タワマン愛を語る西岡さん
タワマン愛を語る西岡さん
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――そこから、いよいよタワマン購入の道に進まれるわけですね。

はい。最初に買った大崎のマンションが、買ったときより1000万円以上高く売れたんです。当時の常識でいうと、新築から中古になって値上がりするなんて考えられなかったので、『これはおかしい、何か大きな経済ショックが来るかもしれない』と思って、一度賃貸に移ったんです。そしたら、本当にリーマンショックが来た」

――すごい先見の明ですね!

ぴったり来たんですけど、なぜかあまり達成感がなくて(笑)。それよりも、月々24万円の家賃を払い続けるのがもったいないな、と。住宅ローンの返済と違って、家賃の支払いは純粋にお金が出ていくことを意味しますので。そんなとき、賃貸で住んでいたタワマンの隣のタワマンでホームパーティーがあって、オーナーである友人の友人から買うことになったんです。

最初に買ったタワマンである高輪ザ・レジデンス(写真/東京建物マンションライブラリーより)
最初に買ったタワマンである高輪ザ・レジデンス(写真/東京建物マンションライブラリーより)
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――リーマンショックの最中に購入を決断されたと。勇気がいりませんでしたか?

結果的に、賃貸で払っていた家賃よりも月々のローン支払いが安くなりましたからね。振り返れば、あのタイミングで港区のマンション価格は数千万円単位で下がったのでラッキーだったんですが、当時は資産が減ったことへの焦りの方が大きかったですね。