安倍夫妻と初対面、ネタを披露したところ…
2015年、安倍さんの地元・山口県関係者のイベントに、本人が参加することを聞きつけた佐竹さんは、会場に飛び入り参加した。控室にいる安倍さんに挨拶したところ、そのものまねを誰よりも気に入ったのが、隣に座っていた妻の昭恵さんだった。
昭恵さんからの提案で、急遽「偽の安倍晋三」として登壇することが決まった佐竹さん。再びビッグチャンス到来だったが、
「初めて本人を目の前にネタを披露するとなると、極度の緊張と、『誇張しすぎて怒られたらどうしよう』っていう不安から、本番ではあまり似てないものまね芸を披露してしまいました……」
会場に漂う不穏な空気。そんななか、司会者から感想を求められた安倍さんが「私自身はあまり似ているとは、感じなかった」と言いつつ、「ただ、彼自身がものまねを続けるには、私自身が頑張っていかなければならないので、皆様、どうぞお力添え、よろしくお願いします」とユーモアたっぷりに返し、会場は一気に盛り返した。
「あれには救われた想いでした……」と佐竹さん。それを機に、さまざまな現場で安倍夫妻と共演を果たし、交流を深めていった。特に昭恵さんと2人でイベント出演することも増えていき、クリスマスには、昭恵さんから手紙つきで、安倍さんが着用した黄色のネクタイをプレゼントしてもらったり、佐竹夫妻の結婚時の「証人」を務めてくれたりもした。
これからもそんな温かな交流が続くと思っていた――。しかし、2022年7月8日、衝撃的なニュースが世界中を駆け巡ることとなった。