「世界中を巻き尽せ!!の巻」(ジャンプ・コミックス第151巻収録)
今回は、節分の食べ物「恵方巻」をきっかけに、両さんがあの手この手で世界中に巻き寿司を広めようと奮戦するお話をお届けする。
恵方巻は関西圏が発祥と言われる太巻きの寿司で、切り分けずにかぶりついて食べるものとされている。
節分の夜に恵方(縁起のいい神様がいる方向)を向いて恵方巻を食べると、その年1年の邪気をはらい、福を呼び寄せると言われている。だが、恵方巻という名称をはじめ、次第にあれこれと条件が増えていったように思える食べ方のルール……「恵方を向き」「切らずに」「1人で」「黙って」「一気に食べきる」など、「その設定、誰が考えたの?」と思わず訊ねたくなるような、ゴリ押しぶりがいささか鼻につくこともある。
だがコンビニやスーパーで大量に販売され、具材のバリエーションが広がったこともあり、近年では節分の催しとしては「豆まき」よりも「恵方巻を食べる」方が普及しているとの話もある。クリスマスにケーキを食べる感覚に近いのだろうか。
ちなみに、コンビニやスーパーではともかく、デパ地下では2000~3000円するのが珍しくない。また高級な海鮮や肉を巻いた1万円超えの恵方巻も登場しており、家族の人数分を購入するとケーキよりも割高になりそうではあるが……。これも当たり前の行事になっていくのだろう。
最後に、恵方巻のような太巻き寿司を扱ったエピソードとして、「怒れ!寿司神様!!の巻」(ジャンプ・コミックス第129巻収録)をご紹介しておこう。
この作品で両さんは本作同様に、さまざまなアイデア系巻き寿司を披露する。極めつきは、ラストに登場する巨大巻き寿司。中川に邪険にされた仕返しに、巨大すぎる太巻きで中川の別荘を押しつぶし、破壊する。どうやって巻いたのかは謎だが(米は超神田寿司から100トンほど無断拝借)、ワイルドさでは本作に負けていない。
それでは次のページから、恵方巻から広がる広大な巻き寿司ワールドをお楽しみください!!



















