27回目を数える上海国際映画祭
日本と同じ梅雨の上海。すでに真夏のような暑さと湿気がありながらも、雨が降るとまだほんのりと涼しい。そんな夏の始まりを告げるようなこの時期に、第27回上海国際映画祭が開催された。
劇場にはフォトスポットや公式グッズのポップアップショップなどが設置され、かなりの盛り上がりを感じさせる。
『かくかくしかじか』の上映は3日間、3つの会場で行なわれた。1日目は曹杨影城という映画館。1970年代からあるという歴史ある映画館だ。
支配人のGaryさんによると、平日の朝10時の上映にもかかわらず前売りチケットは200枚以上売れたとのこと。上映がはじまると館内は笑い声や啜り泣く声が溢れ、エンドロールの前と後には拍手もわき起こった。反応は上海でも上々のようだ。
上映が終わると、チケットと特典を手に上映表の前で撮影するファンが多数。
「永野芽郁さんの演技がとてもよかった。最高!」「原作漫画も中国で翻訳されているならぜひ読んでみたい」と興奮冷めやらぬ様子だった。
2日目の会場は艺海剧院。普段は演劇を上演するアートシアターだ。直前のスコールにもめげず客席は9割以上埋まっており、上海の映画ファンの熱気を感じた。
ロビーのモニターに映画のポスターが表示されると、これを撮るために上海の映画ファンたちが集結。皆、手にはチケットと入場特典のペーパースタンドを持っている。
「Mei-chanだいすき!」と日本語で反応してくれるファンも。この日も笑い声や啜り泣きの声が会場を包み、拍手とともに上映が締められた。