情勢の悪さについて、笑いながら「それ以外の感情があるのか」と回答も
会見は事前登録制で、記者が30人超、カメラが10台弱集まった。午後9時半から予定されていた会見は、石丸氏が早く到着したことから午後9時17分に始まった。
石丸氏の会見では、石丸氏の席の少し横にカメラを操作する男性がいた。会見はYouTubeなどで生配信され、石丸氏が映ることはほとんどない。質問を記者が投げると、記者の質問に答える石丸氏を映すことなく記者の顔をズームする。YouTubeのコメントには、「バカな顔だな。クソ眼鏡」「記者はテンプレを繰り返すのか」「理解しようとしてないだろこの顔」「記者は国語テスト必須にしたら?」などと記者への批判が相次いでいた。
会見前から“ゼロ議席”になることが予測されていた再生の道。記者に「情勢が悪く、その受け止めは何か」と聞かれると、石丸氏は最初、「そうなんですね、という感想です」とのみ回答し、マイクを置いて記者を見つめた。
石丸氏に見つめられた記者が「具体的な気持ちは?」「ご自身が擁立した立場としてはどのようにお考えです?」と再度質問すると、石丸氏は「(選挙に)通れば嬉しいし、通らなかったら悲しいです」と回答。
さらに笑いながら「それ以外の感想って生まれるもんなんですか?」と語った後、「それは、あくまでも候補者側の目線でしかない。今のは何かそういうふうに聞かれたので返したまで。党の代表としては、はなからそういうものではないと、去年の都知事選から言ってるんです」と説明を加え、最後にはお決まりの“石丸節”で「通じましたか?」と、記者に話を理解したかを問うた。
記者が「もう少しわかりやすい言葉で説明していただいてもいいですか」と求めると、石丸氏は語気を強め、「そんなところに、党の代表としてこだわってないんです。目標は、都議選に候補者を擁立すること。達成している」とした。
記者が「ありがとうございます」と述べると、「なんかちょっと諦められた感じですか。もうちょっと粘っていただいても大丈夫です」と“石丸節”を最後まで炸裂させていた。