後任には警視庁ウエイトリフティング部の監督が…
部内の評判はどうだったのか。難波氏と15年以上も関わりがあるOBが匿名を条件に話す。
「前監督のK先生が現役のとき、難波さんはコーチとして学生を指導していた。
その当時はK先生の影響も大きく、難波さんは自分のやりたいようにやることは一切できなかった。当時の練習メニューも決定権は難波さんにはほとんどなく、彼の意向なんて反映されなかった。また、他の大学の重量挙げ部にも関わっていて、専属って感じではなかった。
その後、K先生が勇退して、難波さんが監督に昇格。今回の事件で降格処分になったTコーチもそのときに入ってきた。そこから難波体制ができあがった。性格は横柄とかそういうのではなく、礼儀正しくて明るい人でした」
一連の事件で、去年の夏から秋にかけてOBらに日大から2通の封書が送られてきたという。同封されていた書面には、一連の事件の経緯の説明と返金などの学校側の対応、そして新体制の説明が書かれていた。
「日大も焦っているようで、新しい監督とコーチとして、日大OBで警視庁ウエイトリフティング部の監督とコーチを大学側に呼んだのです。そして、去年の夏頃、その新監督とコーチが被害者宅などへ謝りに回った。警視庁というクリーンな人を入れることで、大学側はとにかく悪いイメージを払拭(ふっしょく)したいそうです」
日大は失った“信頼”を取り戻すことができるのか…ダメージはあまりに重い。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班