すべて「誰」かが抜けているから

なぜあなたが集客方法を思いつかないのか。なぜあなたはお客様向けイベントのアイディアが思いつかないのか。なぜ適切なセールス方法が思いつかないのか。

それらはすべて「誰」かが抜けているからです。

顧客を定義していないために、「誰」を相手にしているかわからない。わからないから「広告を出しましょう」「フォロワーが多いインフルエンサーに頼みましょう」などありきたりで平均的なアイディアしか出てこないのです。食べログで高評価のお店を探すのとまったく同じ現象です。

ビジネスや仕事では、自分のお客様は「誰」なのか。コアターゲットを設定する必要があります。私の敬愛する経済学者ピーター・ドラッカーの言葉で「事業は顧客から創造される」というものがあります。まさにこの一言に集約されています。

ビジネスをする際に、いろんな人に買ってもらいたいでは、ダメなのです。これは残念ながら思考放棄の言い訳にすぎません。

ユニクロやAmazonなど老若男女を対象としたある種のインフラに属する超大資本を除けば、ビジネスには必ずコアターゲットが存在しています。

たしかにおじいちゃん、おばさん、お兄さん、子供などいろいろな方に来ていただきたい、サービスを受けていただきたいと思うのは仕事の常です。しかしながらコアとなるターゲットがどのビジネスにも必ず存在します。

あなたの事業は本当に男女比率も年齢比も属性比もすべて均等なのでしょうか?必ずメインターゲットがいるはずです。そのメインターゲットのなかでも主流でありテンプレート的な人物像を定義してください。これがいわゆる顧客の定義です、言いかたを変えればペルソナマーケティングです。

なぜ適切なセールスや集客のアイデアを思いつけないのか‥優れたビジネスパーソンなら絶対に外さない「誰」かの存在とは〈MB〉_3

顧客は複数設定しても構いませんが、可能な限り詳細に想像してください。

・どこに住んでいるのか。
・どんな仕事をしているのか。
・休日は何をしているのか。
・趣味は何か。・普段どんなメディアを見ているのか。
・普段どんな検索ワードを使うのか。
・普段どんなSNSにアクセスし、どんな使いかたをしているのか。
・家族構成は?
・悩みは?
・飲みに行くお店は?
・よく行く洋服屋は?

などなど、なるべく詳細に定義します。
そしてこの「誰」かが定まるとアイディアは自ずと思いつくようになります。