「屋根の上の休日…の巻」(ジャンプ・コミックス第9巻収録)

今回は、警察の独身寮・ニコニコ寮で両さんが休日をすごす中で巻き起こる、ドタバタ話をお届けする。

本作中には、インスタントの袋麺を調理せずにそのままかじる! というワイルドすぎる食事を披露している男が登場する。それはインスタントラーメンをこよなく愛する男・股崎で、「両さんの商才!?の巻」(ジャンプ・コミックス第28巻収録)でも、インスタントラーメンのビンテージ銘柄へのこだわりとうんちくを語っている。

「両さんの商才!?の巻」より
「両さんの商才!?の巻」より

そもそもインスタントラーメンとは何か。おおまかに述べると、瞬間油熱乾燥法または熱風乾燥法(ノンフライ製法)によって作られた麺料理で、熱湯をかけたり煮たりして食べる、常温で保存の利く加工食品の一種を指している。

その製法は、1958年に日清食品が発売した「チキンラーメン」に端を発する。同製品は、スープの味を麺に染み込ませてあり、食器内に入れた麺に熱湯をかけて3分待つだけで食べられるという画期的なものだった。

1962年にスープ別添えタイプが、1968年にはノンフライ麺が登場し、1971年には「カップヌードル」によって「カップラーメン」という新たな形態の製品が確立された。

その後、インスタントラーメンは、高級志向、健康志向、生麺に近づけた食感の追求など、多様な進化を繰り返しながら今日に至っている。今日では世界各地でユーザーを獲得し、「日本由来の食品」として定着している。

それでは次のページから、両さんのとんでもない休日を、ラーメンでもすすりながらお楽しみください!!