佐藤容疑者を応援していた由佳さん
佐藤容疑者は同月12日午後7時40分ごろから同8時45分ごろまでの間、同市下野郷の砂浜に保育士の行仕(ぎょうじ)由佳さん(35)=仙台市太白区=の遺体を遺棄した疑い。
行仕さんの遺体は13日午前に通行人が見つけて110番通報、胸や腹などに複数の刺し傷があり、司法解剖で失血死と判明。刺し傷の一つは心臓まで達して致命傷になったとみられ、捜査1課が殺人事件として岩沼署に捜査本部を設置していた。
「行仕さんは12日午後7時ごろに自宅を出たことがわかっており、約40分後に岩沼市内の防犯カメラに映っていたことも確認されています。押収した佐藤容疑者のスマホの履歴から、行仕さんが自宅を出る直前に通話した記録が残されており、2人は仙台市内で落ち合ってから車で岩沼市内に移動したとみられます。
捜査本部は認否を明らかにしていませんが、佐藤容疑者が行仕さんが殺害された経緯にも関与しているとみて、調べを進めています」(社会部事件担当デスク)
佐藤容疑者はプロのキックボクサーで、4月20日にも興業試合が組まれていた。
「佐藤容疑者は捜査本部が発表した犯行時間帯にも自身のスマホから友人らに電話をかけたり、出場する試合のチケットの代金の振り込み依頼をするメッセージを送信しています。 被害者の行仕さんも、元々は佐藤容疑者のキックボクシングの試合を観戦するなどして応援していたことがわかっており、捜査本部は2人の間に何らかのトラブルが発生したとみて調べを進めています」(同)