地価急上昇のホットな街・千葉県流山市

千葉県の北西部に位置し、県のマスコットキャラクター「チーバくん」の鼻にあたる流山市が、土地価格の上昇で注目を集めている。

国土交通省が毎年公表する地価公示によると、東京圏における2024年の地価変動率トップは「流山市おおたかの森1丁目」で、変動率は17.2%。さらに、同市は1位から6位までを独占し(※1)、東京圏で最も地価上昇が顕著な街となっている。

今年3月18日に発表された最新の地価公示データでも、2位の流山市西初石をはじめ、トップ10のうち7地点を流山市が占めた(※2)。この人気は、他の調査でも裏付けられている。

例えば、3月6日に株式会社リクルートが公表した2025年版「SUUMO住みたい街ランキング 首都圏版」では、流山市にあるつくばエクスプレス・流山おおたかの森駅が16位にランクインした。

つくばエクスプレス・流山おおたかの森駅の外観(撮影/集英社オンライン)
つくばエクスプレス・流山おおたかの森駅の外観(撮影/集英社オンライン)
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また同駅は2021年まで40位前後だったが、2022年以降は常に16位以上を維持しており、近年急速に注目を集めている。さらに、流山市は人口増加率でも6年連続1位(※3)を記録しており、今最も成長している街の一つといえる。

なぜ流山おおたかの森は、これほどまでに人気を集めているのか。実際に現地を訪れ、その魅力を探った。

東武線・流山おおたかの森駅の外観(撮影/集英社オンライン)
東武線・流山おおたかの森駅の外観(撮影/集英社オンライン)

埼玉県との県境に位置する流山おおたかの森駅は、つくばエクスプレス・秋葉原駅から30分弱の距離にある。東武野田線とも相互乗り換えが可能で、市の公式HPによると、駅名の由来は「近接する『市野谷の森』にオオタカ(大鷹)が生息していることや、駅周辺の緑豊かな環境にちなんで決定された」とされている。

その名の通り、改札を出ると、駅周辺には自然豊かな緑が広がっていた。

駅前のメインストリート「森のまち広場」にはショッピングモールが立ち並び、発展が進んでいることを印象づける。

一方で、広場には多くの木が植えられ、芝生の面積も広いため、都市開発と自然がバランスよく共存している。ショッピングモール自体もウッド調の外観を採用し、街全体に温かみのある雰囲気を醸し出していた。

緑が広がる「森のまち広場」。商業施設も隣接している(撮影/集英社オンライン)
緑が広がる「森のまち広場」。商業施設も隣接している(撮影/集英社オンライン)
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(※1)令和6年地価公示|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/content/001724345.pdf

(※2)令和7年地価公示|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/content/001873086.pdf

(※3)人口増加率6年連続1位*を誇る千葉県流山市人口21万人超! 流山はなぜ住む人にとって魅力的なのか?|千葉県 流山市(PR Times)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000135765.html