「ナンパスポットだった」という声も…
また価格の安さからか、当時は「客層が悪かった」「ナンパスポットだった」という声も聞かれた。
「当時は客層が悪かった印象です。ヤンキーやギャルのたまり場になっていて、怖くて近寄りたくない場所でした。ヤンキーが店員さんの胸ぐらを掴み、『ハンバーガーごときにいつまで時間かかってんだよ! 早く出せよ!』と大声でブチ切れてた光景を目撃したこともありました。当時は家出少女が62円のハンバーガーでお腹を満たして店内に居座っているという話もよく聞きました」(30代女性)
「昔はギャルがマックによくたむろしていて、ナンパスポットになっていましたね。ガラケーの時代だったので、『お姉さんかわいいね。赤外線でメアド教えてよ』って感じでよくナンパしてました。
あと、罰ゲームで店員さんにスマイルをもらいにいくのも流行っていました。スマイルを頼むとレシートに『スマイル0円』と書かれるので、それを見るのが楽しみでしたね」(30代男性)
中には、「デートで利用するのは恥ずかしかった」と話す男性も。
「昔のマックは『お金がない中高生のたまり場』という印象もありました。どちらかというと『ロッテリアやモスバーガーはおしゃれ』というイメージがあって…。彼女とのデートでは、金銭的に無理をしてでもロッテリアやモスバーガーに行くようにしていました」(40代男性)
ある50代女性からは、「子育て世代の味方だった」という声もあった。
「今とは違ってメニューの数が少なく、いつ行っても並んでなかったからよかった。子どもが産まれてからは、ドライブスルーが便利でよく使っていました。当時はハッピーセットも今より全然安かったし、ボールプールとか子どもの遊び場がある店舗も多かったので、子育ての味方でした」
かつての低価格時代を知る世代にとってはなんとも残念な今回の価格改定。それでも、唯一無二のファストフードチェーンとして、これからもマクドナルドには多くの人が足繫く通うことだろう。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班