CA時代は「メンタルを保つのが大変だった」
――華やかな一面がある一方で、「CA時代は激務だった」とのこと。具体的にどんなことが大変でしたか?
CAとして勤務していると、昼夜逆転の生活が当たり前になります。夜中でも普通にフライトがあるので、太陽光を浴びる時間が極端に少なくなるんです。だから、どんなCAでも一度はメンタル的に落ち込むタイミングがあると思います。
私も外資系航空に入社して1年半ほど経った頃、ガクッと気持ちが落ち込み、「何もしたくない」「フライトも全然楽しくない」って状態が、3か月くらい続いたんです。
私が勤務していた外資系航空はドバイをハブにして、アジア、オセアニア、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパと世界中に飛びます。移動が多すぎて自律神経が乱れるし、ホルモンバランスも崩れる。そういう特殊な働き方なので、メンタルを保つのが本当に大変でしたね。
――ドバイは非常に安全な国である一方で、「犯罪者が集まる国」と呼ばれることもあります。ガーシーが逃亡先に選んだりと、怪しい人が集まってくる印象もありますが、COCOさんがドバイに住んでいた頃、周りにはどんな日本人が多かったですか?
当時から「裏でマネーロンダリングに手を出しているらしい」という噂が流れている人はいましたが、基本的にはちゃんとした企業の駐在員が多かったです。私もそういう人たちとご飯に行っていたので、怪しい人に会うことはありませんでした。
ドバイに悪いイメージがつき始めたのは、コロナ禍の後くらいからだと思います。今も外資系で働いている同期のCAが、「最近、何をしているのかよくわからない若いカップルが、ファーストクラスによく乗っている」と言っていました。
私がCAだった頃のファーストクラスは、年相応のお客さんが多かったのに。
エコノミークラスの客層はあまり変わっていないようですが、ビジネスクラスやファーストクラスには派手で騒がしい若者が増えており、「以前と客層が変わったよね」と話題になっているそうです。
犯罪者とは言わないまでも、何か怪しい人たちがドバイに増えているのは、みんな肌で感じると言っていました。