「妬み」と「恨み」はもっともいやな感情
<嫉妬はもっとも醜い感情。他人を妬む前に、まず、目の前の幸せに気づくことです>
人が持つさまざまな感情の中で、「妬み」と「恨み」はもっともいやな感情ではないでしょうか。「怒り」や「悲しみ」はたしかに抱きたくない感情ではありますが、一方で「怒り」は行動のエネルギーになったり、「悲しみ」は心を浄化してくれたりという効果もあります。
ところが、「妬み」や「恨み」は、人を苦しめ、どんどん醜くしていくのです。
私も若い頃、「なんで自分ばかりが、こんなにつらい思いをしなければならないの?」と、自分の人生を恨んだことがありました。東京大空襲で養父の店は焼失、疎開先の山形で養母は骨盤カリエスで寝たきり。家は貧しく、子どもの私が働いて一家を支えていく。そんな生活でした。