「臭そう」「本当に大丈夫なの?」SNSでは疑問の声続出の「マコモ湯」その真相は…
話題となったマコモ湯の動画のなかでは、植物の「マコモ」が持つ発酵作用で雑菌の繁殖が抑えられるため、湯を頻繁に交換する必要がないと紹介されている。
むしろ湯を替えないほうがデトックス効果がより期待でき、アトピー性皮膚炎や肌荒れに効果的などと真偽不明の効用がうたわれている。
マコモ湯についてSNSでは「雑菌増えなくても古い角質や皮脂が底に溜まってそう」や「すごく臭そう(汗)」、「本当に大丈夫なの……?」など、その効能を疑問視する声であふれていた。
「マコモ自体は悪いものではありません。マコモ菌の中にはビタミンや亜鉛、アミノ酸などの体にとって重要な栄養素、そして抗炎症作用があり、肌荒れなどに効果があるとされるアルンドインなどが含まれています。
ただこうした効能は、例えば『ビタミンを摂取すると日焼けしにくくなる』といったような、あくまで“健康食品レベル”のものであるということは知っておくべきです」(「のぞみクリニック」院長・筋野恵介医師、以下同)
またネットでは、アトピー性皮膚炎や高血圧以外にも、肝臓病や糖尿病などにも効果があるとの情報があるが、実際のところどうなのだろうか。
「マコモ湯は直接肌に触れる部位に影響を及ぼすので、肝臓病や糖尿病といった内臓系の疾患にまで効果が期待できるかというと、その可能性は低いと思います。
ただマコモは飲んでも問題ないとされていますので、内臓系の疾患をお持ちであれば、飲料として用いるほうがよいでしょう。
ただ繰り返しにはなりますが、効果の実証はないので“改善の可能性がある”という程度の認識を持つことが大事です」