カレーライスの知られざるマナーが炎上?
この日の放送では、“知らないとマズい!? 大人のマナーSP”と題して、鬼のマナー講師と呼ばれる平林都氏をスタジオに招き、スタジオのゲストたちがさまざまなマナー問題に挑戦していった。
そんな中で、俳優の波瑠に出題されたのが、“カレーの正しい向き”に関するマナー問題。カレーのルーとライスが半々に盛られたカレーライスの皿を、どのような向きで配膳するのが正しいのかという問題だ。
波瑠は手前をライスに、奥側をルーにしてみたのだが、これは不正解。平林氏によると、利き腕のほうにライス、その逆にルーが来るように置くのが正しいという。こうすることで、ご飯をルーに寄せながら食べていくと、お皿をそれほどルーで汚さずにキレイに食べられるため、「もてなしてくださる方にも気遣いができる」とのことだ。
理にかなっている作法にも感じるが、テレビのキャプチャ画像がSNSで拡散されると、疑問や批判的な声が殺到してしまった。
〈個人的にはルーが左側だけど、美味しく食べられて周りの人を不快にさせるような食べ方でなければ、心底どうでも良い〉
〈日本庶民の食べ物、カレーライスにマナーをこじつけるなんてマナーがなってないな〉
〈テレビ局に無理矢理にカレーのマナー捻り出してくれとでも言われたんかね〉
〈これはカレーライスに対するマナーではなく、食べたあとのお皿をキレにするにはどうしたら良いのかというクイズなのでは?〉
なにかと物議を醸すことが多いマナー問題。そこで、マナー講師の金森たかこさんに今回のマナーに対する見解を聞いた。
「非常に理にかなったマナーだと思います。理由は 2 つあります。ひとつは、食べた後のお皿の美しさです。食べ終わった後のお皿の状態がキレイなのは、同席者への配慮にもつながります。
もう一つの理由は、自然にスムーズに食べ進めることができるからです。一般的に右利きの人が多い日本では、ライスが右、カレーが左だとスプーンの動きがスムーズになるため、『食べやすさ』という観点からも合理的な配置と考えられます」(マナー講師・金森たかこさん、以下同)