もとはアイドル志望だった
「1作品出せば1億円売れる」といわれた伝説の女優・桜樹ルイさん。かつては「ギルガメッシュないと」(テレビ東京)や「トゥナイト2」(テレビ朝日)」などの深夜番組に出演し、サイン会を行えば300人もの大行列ができるほどの大人気女優だった。だが、もともとはアイドル志望だったという。
――セクシー女優に転身する前はどのようなタレント活動を行っていたのでしょうか。
幼い頃からアイドルになりたくて高3で『夕やけニャンニャン』のオーディションを受けました。歌のオーデジションでは河合その子さんの『青いスタスィオン』を歌いましたね。高校卒業後は事務所に所属し、3人のアイドルグループでデビュー予定でした。
デビューに向けて「東京レコーディングスクール」で歌とダンスの猛練習をしたのですが、そのうちの1人が挫折してデビューの予定が流れてしまったんです。
――それはショックでしたね。
はい。その後はイベントコンパニオンでバイトしたり、グラビアなどをしていました。当時はまだ桜樹ルイではなく「一ノ瀬雅子」って名前で活動していたんです。そんな中、マネージャーがついてこないサイパンロケのイメージビデオ撮影があって…そこでまあ騙されまして(笑)。
――騙されたとは。
カメラマンの方から「ギリギリの露出を狙いたい。あとで編集するから、手で胸を隠すのをやめて全部だしちゃおう」と。「そんなことできるの?」と思ったけど、スタッフの方にパスポートを渡してしまっていたので、この撮影をしないと帰れないと思って、言われるがままに撮影しました。でも、今思えばパスポートを預かっておくというのも、おそらく作戦ですよね。
――その後、その作品は約束どおり編集されて世に出たのですか?
いえ、編集されずにそのままヌードビデオが発売されてしまいました(笑)。しかも同じ業界の方から「雅子ちゃん、この後、アダルトビデオの契約も決まってるみたいよ」と言われて「えー!」となって。私の知らないところでアダルトビデオデビューが決まっていたんです。
事務所の人からは「イメージビデオみたいなものだから」と言われたのですが、もうヌードビデオも出てしまったし、やるしかないっ! と。
――嫌だとか抵抗感はなかったのですか?
なんというか、だんだん覚悟が決まってきたというか。その後、「歌手デビューさせてあげるからもう一度、アダルトビデオに出て」と言われ、1本も2本も同じだと思って出ました(笑)。その時ですね、桜樹ルイに改名したのは。