「ご近所さんからの情報提供がありました」広がったガセ情報
Eさんは柔道の強豪選手として知られ、ヤンキーインタビュー系のYouTubeチャンネルでは札幌の番長格というキャラクターで紹介されていた。この動画を、事件のことを伝える他のYouTubeチャンネルが切り抜くなど、さも事件と関係があるように報じられ、コメント欄が炎上する騒ぎになっているのだ。
あるYouTubチャンネルでは「札幌の不良界のボス」とEさんを容疑者扱いする動画を配信。
別のYouTubチャンネルでは「不良のリーダー格みたいのが柔道ですごい強いやつがいて、今回の加害者全員ともちろん仲間なんですけど」と配信。別日には「柔道の強い彼の自宅にですね、昨日、警察官複数人が、かなり長い間入って話を聞いていたというですね、ご近所さんからの情報提供がありました」と報じた。
いかにも凶悪事件の黒幕的な凶暴な少年という印象を与える内容だが、はたして彼は事件と関係があるのか。Eさんが集英社オンラインのインタビューに答え、さらに父親がネット時代の恐怖について語った。
――加害者だった少年たちと繋がり自体はありますか。
「繋がりはありますよ。知り合いはいますが、僕は事件とは無関係です」
――事件のことは何か聞いていますか。
「事件の前日の夜8時くらいに、グループの1人から『むかつく奴いるからやろうかな』とインスタのDMがきました。相手が誰とかいう話はこっちから聞いてないし『巻き込まないでね』って返信しました。要はボコりたい奴がいるから一緒に来てくれってことですね。それで『一緒に来る?』みたいに聞かれて『俺、彼女と遊ぶ予定あるからいかないよ』って断りました。そしたらニュースでやってたんで、驚きました」