肌荒れ、便秘、だるさなどの不調はまず野菜不足を疑う

便秘や肌荒れ、貧血に悩んでいる人は多くいます。また、「からだがだるい」「疲れやすい」「風邪を引きやすい」など、長引く不調に困っている人もいるでしょう。

もしかしたら、それらのトラブルは野菜不足が原因かもしれません。

野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれており、それぞれ次のようなはたらきがあります。

●ビタミン
からだの機能を正常に保つサポートをします。体内ではほとんど合成できないため、食事から摂取する必要があります。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの計13種類です。

●ミネラル
からだを構成する酸素、炭素、水素、窒素以外のものの総称で、無機質ともいいます。筋肉や神経、ホルモンのはたらきを調節するほか、骨や細胞などの材料になります。代表的なミネラルは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンです。

●食物繊維
人の消化酵素で消化できない物質です。善玉菌のえさとなって腸内環境を整えるほか、脂質や糖の吸収を抑制し、血糖値の急上昇を抑えるはたらきもあります。炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルを5大栄養素といいますが、食物繊維は「第6の栄養素」ともいわれています。

野菜不足によりビタミン、ミネラル、食物繊維が足りていないと、心身にさまざまな不調が現れます。

たとえば、野菜の摂取量が少なく食物繊維が不足すると、食物繊維をえさとする善玉菌のはたらきが悪くなり、腸内環境が乱れます。すると便が固くなって排便が困難になります。その結果、便秘になりやすくなるのです。さらに、腸内環境を整えることは、免疫力を高めるうえで重要とされています。

腸内環境が乱れると肌の調子も悪化します。加えて、野菜が不足していると、ビタミンCやビタミンA、ビタミンB群も不足しがちです。これらのビタミンは肌をすこやかに保ったり、弾力を支えたりするのに欠かせないため、ニキビやシミ、しわ、たるみなどの原因にもなりかねません。

写真/shutterstock
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