「お金がないので、キャストに借りたりタバコをもらったりしていました」
久保田容疑者は「りんたろう」という名前で地下アイドルの活動をしていたという。久保田容疑者が所属していた事務所関係者はこう話す。
「アイドル活動当時は、どちらかというとおとなしめな子で、アイドルメンバーとだけ話している印象でした。ただお金がないので、キャストに借りたり、タバコをもらったりしていました。
アイドルをやっていたのは1年くらいですかね。その後は、マネージャー的な役割で、事務所の演者の面倒を見ていました。ただ、マネージャーはあまり稼げると思えないので、金には困っていたんだと思う」
金に困った末に凶行に及んでしまったのか。久保田容疑者が関与しているとみられるのは市川市の事件だけではないという。前出の社会部記者が語る。
「市川市の事件の2日前には、神奈川県横浜市青葉区で強盗殺人事件が発生しています。久保田容疑者と似ている男が現場周辺の防犯カメラに映っていたことが分かり、警察は久保田容疑者がこの事件にも実行犯として関与したとみて調べています。
また、警視庁は実行役から押収したスマートフォンを解析し、指示役や首謀者の特定を急いでいます」
昨今、強盗事件が各地で相次いで発生しており、「闇バイト」で集められた犯行グループが関与していると見られている。
募集する側は「ホワイト案件」などと、違法性がないことを強調しておきながら犯罪行為を指示し、拒否されると、事前に控えておいた個人情報を使って脅迫するのが常とう手段だ。
これを受けて、警察庁は、「凶悪な犯罪に加担しようとしている方へ」と題し、「闇バイト」への啓発をする動画をYouTubeに公開するという異例の事態に。警察は、相談を受ければ家族も含め保護すると呼びかけている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班