「ヤバイ、アレだ…闇バイトだ」
一連の闇バイト強盗に関して千葉、埼玉、神奈川3県警と警視庁が立ち上げた合同捜査本部は、前田・河合両容疑者が秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示役と連絡取り合いながら犯行に及んだとみて調べを進めている。
この事件ではいち早く家族が侵入者に気づき、容疑者らは何も盗らずに逃走していた。
被害にあった鎌ヶ谷市の住宅に住む男性が、集英社オンラインの取材に応じた。
「ガラスが割られたのは14日未明の午前2時ごろのことでした。僕は2階の寝室で就寝中で、最初に気づいたのはたまたま起きていた女房でした。
たぶんガラスを叩いただろう『ドーン』という音がして、ちょっと間を置いてまた同じような音がしたそうです。女房が言うには地鳴りがするレベルの音と衝撃だったそうで、あとから『何で気づかなかったの?』と言われほどです。
その2回目の『ドーン』という音におかしいと思った女房が私を起こしに来たんです」
妻のただ事ではない様子に慌てた男性は、急いで階下に駆け下りた。
「女房が『なんだろう。何の音だろう』『誰かが家を叩いてる。それかお母さんが倒れたのかも』と青ざめていました。
とにかく下に様子を見に行こうと階段を降り始めると『ガシャーン』とガラスが割れる音がしました。階段を降りながら女房は警察に電話をしていました。1階で寝ている母親の事も心配でしたし、とにかく様子を見るため階段を降りました。
そのあたりで『これはヤバい、アレだ』と頭をよぎってはいました。闇バイトによる強盗のニュースはよく見ていましたから……。ガラスの割れた先は廊下なのですが、そのあたりで物音がしていて何人かいるような気配がありました」