窃盗、空き巣被害が周囲でも…
16日未明には同県白井市中の住宅にも複数の人物が押し入って住人の母娘に暴行を加えて縛り上げ、現金約20万円と車を奪って逃げる強盗致傷事件が発生。
また同日には横浜市青葉区の住宅が荒らされ、住人の75歳男性が手足を縛られた状態で死亡しているのが見つかった殺人事件もあった。
一連の事件は首都圏で相次いでいる「闇バイト」を実行犯にした強盗グループの犯行の可能性がある。18日、警視庁と神奈川県警、埼玉県警、千葉県警は合同捜査本部を設置、指示役の検挙に向け本格的な捜査に乗りだした。
市川市の現場はJR武蔵野線船橋法典駅の北約1.5キロの、畑やビニールハウスに囲まれた住宅が点在する地域。周辺にコンビニや商店などはなく、夜間や未明は真っ暗で人通りはほぼない。近くに住む50代の女性はこう眉をひそめた。
「5~6年前に近くの別の家が窃盗事件に遭って、バックや現金が盗まれたことがありました。そのときも深夜に侵入されて、家族みんな寝ていたから気づかなかったみたいです。それ以来、この近くで事件があった話は聞いたことがないです。
私は仕事の関係で毎朝4時くらいに家を出るけど、事件のあった今朝もいつもと変わらない様子だったと思います。もしかしたら、うちが被害に遭ってたかもしれないから本当に怖いわね」
近所に住む60代の男性も不安そうにこう話した。
「この辺りは田舎だけど、治安がいいからまさかこんな事件が起きるなんてね...。自治会の班が違うからあまり交流がなかったけど、被害にあったお宅は古くからお住まいの方だと思います。
そのお宅には昔はアメ車が止まっているのをよく見かけたけど、最近は見かけなくなりましたね。今は母娘暮らしだけど、昔は何人かと住んでたんじゃないかな?」
近所に住む別の60代男性は、空き巣に入られた経験があるという。
「うちも10年くらい前に2回空き巣にやられているんで、他人事とは思えないです。その当時はこの辺のあちこちで同様の空き巣被害があったのですが、最近はそういう話も聞かなかったんですけどね。
今朝はいつも通り変わらない様子だったんですけど、15時くらいには規制線が張られていて、多くの報道陣でごった返していました」