死亡した男性は手足を縛られ全身に打撲痕が…
最近は事件もなかったというこの近辺だが、不審人物が出入りするようにはなっていたという。男性がこう続けた。
「13日の日曜日のお昼ごろ、作業着姿の30代ぐらいの男性が『この近くで工事をしているんですが、塗料の臭いでクレームがあったので確認しに来ました』とウチに来たんですよ。
でも、近くで工事をしている様子はなかったんで『どこで工事してるの?』と聞くと『あっちの方です』とか曖昧な答えしか返ってこなかったんで、怪しいなぁと思ってたところです。
実は半年くらい前にも、同じような雰囲気の男性が1人で『この家の瓦の位置がズレているから直さないと雨漏りしますよ。もしよかったら、修理しますけど』と訪ねて来たことがあって『自分でするからいいです』と断ったんですよ。
今思えば、犯人グループがこの辺に下見に来ていた可能性もありますよね。今回の被害者のお宅とはお付き合いはありませんが、ぽつんと1軒ある場所だからね。そういう家を狙った犯行だったんでしょうね」
白井市の事件は16日午前3時半過ぎ、70代の母と40代の娘が同居する住宅に複数の男が侵入、就寝中の2人に目隠しをして体を叩いて全身打撲や指骨折などのケガを負わせたうえ、「カネはどこだ」「車のキーを出せ」などと脅して室内にあった現金と車を奪って逃走した。
犯人は平屋住宅の1階窓ガラスを割って侵入したとみられる。現場は北総鉄道白井駅の北約3.5キロの畑や林に囲まれ、やはり住宅はまばらだった。
横浜市の事件で亡くなったのは後藤寛治さん(75)。
16日午前9時半ごろ近所の住民から「後藤さん宅の玄関脇の窓が割れている」と通報があり、事件が発覚した。
後藤さんは脱衣所で手足を縛られて死亡しており、全身の広範囲に打撲痕があった。後藤さんは妻と二人暮らしだが、当時妻は不在だった。室内は物色した形跡や、複数の人物が土足で入り込んだ跡があった。
市川の事件の被害者は2人とも全身打撲のケガをしており、母親は左手を骨折する重傷だ。
事件に関連して18日朝、神奈川県内の警察に新たに一人の男が出頭したが、事件の全容解明はこれからだ。
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取材・文 集英社オンライン編集部ニュース班