整形を通して感じた「好きという感情」に従う大切さ
その後も整形を繰り返してきた轟ちゃんだが、手術の際は、周囲ではなく自身の感性に従ってきたという。こうした経験を通じて学んだのは“自分らしさ”の大切さで、美容の風潮に悩まされる女性にもこのマインドを勧める。
「自分の『好き』という感情に嘘をついてまで、世間の風潮に合わせる必要はありません。これは実際に体験したことなんですけど、整形動画を上げる中で、目の糸を取って幅の広い二重を狭く戻した時期があったんですね。
すると当時は“幅広二重=正義”の時代だったので、『なんで戻しちゃったの?』って意見がすごく多かったんです。でもその後、令和に入って幅の狭いナチュラルな二重が流行ったら、みんな『今のほうがいいよね』って手のひらを返しました(笑)。
結局、風潮なんて“今この瞬間”だけで、将来どうなっているかわかりません。自分あっての美容、自分のテンションが上がってこそのファッションだから、『好き』っていう感情に従って、自分が楽しいと思えるような美容とか生活をするのが一番だと思います。
ネット社会で『気にしない』ようにするってすごく難しいと思いますが、気にしすぎないようにするっていうのが一番言いたいことです。自分を信じて好きなものを選び取ってほしいですね」
世界中で“多様性”が叫ばれる中、診断によって自身をカテゴライズするのは、時代に逆行する奇妙な現象にも見えるだろう。世間の風潮や他人の批判に流されず、人それぞれが自分らしさを持ててこそ、真に多様な時代といえるのかもしれない。
取材・文/久保慎