唯一の対処法は石丸がいくらツイートしようが無視すること

石丸氏は市長時代にSNSで女性市議のことを「恫喝された」と名指しで糾弾し、女性市議に名誉毀損訴訟を起こされて敗訴した(#1)。

また、本会議中に居眠りしていたことを石丸氏に「恥を知れ」と断罪された男性市議は、嫌がらせを受けた末に胃の持病が悪化し、今年1月に死去していた(#4)。しかし、「被害者」はそれだけにとどまらない。

小池百合子知事と石丸氏(撮影/集英社オンライン)
小池百合子知事と石丸氏(撮影/集英社オンライン)
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現職の男性市議の一人が語る。

「ほとんどの議員がネットでの誹謗中傷やイタズラ電話などなんらかの嫌がらせなどを受けているんじゃないかね。唯一の対処法は石丸がいくらツイートしようが無視すること。嫌がらせに対してもとにかく無視。反応するとこちらも巻き込まれて火だるまになるだけだから。

そもそも石丸は就任当初は古株の市議らとも飲みに行ったりして『僕も二次会ご一緒します』みたいな感じだったんだぞ。そこからのあの状況だからな……。

それに石丸はとにかく質問に質問をかぶせて相手の揚げ足を取り続けるわけだから議論にはならないわな……。しかも再生回数が稼げるからか、YouTuberたちが議会動画の切り貼りをし続けるからどんどん議会のほうが『アホ』とか『老害』みたいなイメージになっていくわけだ」

安芸高田市役所(撮影/集英社オンライン)
安芸高田市役所(撮影/集英社オンライン)

広島ホームテレビが制作して今年5月に公開されたドキュメンタリー映画「♯つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」も石丸シンパたちには“抵抗勢力”叩きの燃料になったようだ。

「この映画が新たな誹謗中傷を呼び起こしたし、これをベースに8月には役者を使って撮った映画が公開される。名指しされた市議たちはモデルにされて役者が演じるんだからたまらんだろうな。

私はイタズラ電話や脅迫電話にも『どちら様?』って尋ねて名乗らなかったら切ってしまうからいいけどさ。

これまでも、ストレスで頭髪が薄くなった市議のところに育毛剤が届いたりする嫌がらせもあったらしいよ。最近はだいぶ減ったけど映画でまた露出されたら嫌がらせは増えるかもな」