カオスな都知事選に有権者の反応は?
21日、雨が降りしきる新宿の都庁前で有権者に感想を聞いてみると、60代の自営業男性は「言語道断!ふざけるなって思いますよ。選挙を何だと思っているんですかね。東京都民として恥ずかしいです」と激怒していた。
40代の主婦は「あまり変なポスターは掲示しないでもらいたいですね。子どもの教育にもよくないと思うし、ここは外国人の方もたくさん来る場所だから日本のイメージダウンにも繋がりかねない」と困った様子だった。
一方、中野区役所そばでは、10分ほどの間に15人ものスーツ姿の男性らが、出会い系サイト誘導ポスターのQRコードを次々とスキャンしていった。こうした男性らはほとんど取材に応じてくれなかったが、ポスターに怒っている人が答えてくれた。
「こんなのふざけてますよね。本来、日本の選挙はもっと厳粛に行うべきですよ。こんなのに大金使ってバカバカしいけど、規定に反しているわけじゃないし、これを機に選挙に関心を持つ人が増えるって意味ではいいんじゃないかなぁと思いますよ。」(50代のIT関係の男性)
「あやしいポスターがこんなにも並んでいたら、気になってつい足を止めちゃいますし、当然話題になりますよね。試しにスキャンしてみたら、よくわからない変な課金サイトに飛びました。
選挙と全然関係なくてびっくりしましたね。炎上商法だと思いますよ。今どきのやり方だなぁと感じましたね」(40代の男性公務員)
都民にとっては今後の生活がかかる重大イベントなのだから、どのような候補者がいいか、今一度、落ち着いて考えてほしいものである。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班