負けても数カ月後には再び国会に?
「自民党の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが私の使命」
5月27日、立憲民主党本部で記者会見した蓮舫氏は、無所属で都知事選に立候補する意向を表明した。
「おなじみの真っ白なスーツに、行きつけの高級サロンで月2回整えてもらうベリーショートの『蓮舫カット』で、久々にスポットライトを浴びました。東京都知事選への立候補表明の場でしたが、小池百合子知事だけでなく、裏金問題を抱える自民党についても時間を割いて批判していました」(全国紙政治部記者)
幅広い支持を集めたいとして無所属での出馬を強調した蓮舫氏だが、立憲は全面的にバックアップし、都知事選の勝利をその後にあるとみられる衆院選につなげたい考えだ。
「立憲は当初から、小池氏に勝つために『知名度がある』『女性』を軸に候補者を考えていました。蓮舫氏は前回の都知事選の際には、小池氏の再選の可能性が高いとみて早々に『私は出ない』と周囲に宣言。
今回も当初は出馬に難色を示していましたが、東京15区補選で小池氏が支援していた乙武洋匡氏が5位に終わるなど小池人気に陰りが見えてきたこと、裏金問題で自民党に逆風が吹き、立憲が各地の補選で勝利していることなどを総合的に判断して、出馬を決断した形です」(立憲関係者)
「プライドが高く、負ける戦いはしたくないはず」(前同)とみられてきた蓮舫氏だが、今回は負けても救済される「保険」もあるようだ。
「もともと蓮舫氏に関しては、衆院選で都内の選挙区に鞍替えする話が出ていました。岸田首相が都知事選までに解散できる状況ではないと判断し、都知事選で負けても2025年秋までには行われる衆院選に出馬し、国会に舞い戻るという算段です」(前同)