〈問題〉リソース不足のチームに新人を入れても入れてもすぐに抜け、一向にプロジェクトを先に進められない
新人を迎え入れては離職、また新たに加えては離職し……のくり返し。こんなことでコストや時間を食い潰している場合ではないのに。入った新人を着実に戦力化していくにはどうすればよいのだろうか。
〈解決法〉早期離職に影響を与える5段階の心理ステップを理解する
入ったばかりのスタッフが辿る心理のステップがあります。そのステップを登るにつれて、職場での居心地がよくなり、仕事に対して意欲的になっていきます。このステップを意識した指導、教育をすることで、スタッフが定着しやすくなります。
なるべく短い日数で4段階目まで登らせる
早期離職を防ぎたいなら、なるべく早く心理ステップの4段階目、小さな成功体験を積ませる段階まで登らせるようにしましょう。離職したスタッフの状況を振り返り、現場の環境や教育の方法を見直すことが大切です。
〈解説〉
スタッフがすぐに辞めてしまう。これは、多くの企業が抱える悩みです。スタッフが辞めると、そのスタッフが抱えていた仕事をフォローする必要が出てきます。誰がフォローするのか。
他のスタッフの手が空いていればいいですが、余裕がなければ、管理職であるあなたが、当面の間はカバーせざるを得なくなるかもしれません。
また、新しいスタッフを採用するために募集をかけたり、面接したり。無事に採用できたとしても、最初のうちはトレーニングが必要になります。人が辞めるということは、それだけの手間と時間をとられてしまう出来事なのです。
もちろん、スタッフが辞めることは、必ずしも悪いことではありません。新たな道にチャレンジするスタッフを笑顔で送り出すこともまた、上司としての役割です。
しかし、そのような前向きな離職ではなく、今の職場でストレスを抱えたことが原因で逃げるようにスタッフが次々と辞めていく。そんな職場も少なくありません。このような残念な離職を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。