「捕まったのは佐々木かもしれない」
防犯カメラ映像をつなぎ合わせて足取りを追う「リレー捜査」で佐々木容疑者の動きをつかんでいた警視庁は、航空券の購入履歴も確認し、28日午後に沖縄・那覇空港から福岡へ向かう動きをつかみ捜査員を派遣していた。
そして狙い通り空港に現れた佐々木容疑者は空港の喫煙所で捜査員に取り囲まれた。
身柄を押さえられた場面を目撃した那覇空港の店舗関係者は「空港の入り口に人だかりができて、いったい何事かと思いました」と話す。
佐々木容疑者が向かおうとしていた福岡で一緒に食事をする約束をしていたEの店長やFさんは想像もつかない事態に言葉を失ったという。
「29日昼に博多で佐々木と会う約束をしていたEの店長は、前夜に深酒し、29日の未明に『お昼はやめて夕方にしよう』とLINEを送りましたが既読はつかないまま。その時間、佐々木はすでに拘束されていたから当然ですね。
その後、29日午後に、まだ佐々木の名前は出ずに『共犯者が逮捕』というニュースが出ていただけの時間帯に、那覇にいるFさんからEの店長に電話が来て『捕まったのは佐々木かもしれない』と聞かされ、Eの店長は驚愕したといいます。Fさんは佐々木から何か聞いていたのかもしれません」(Eの関係者)
佐々木容疑者をキャッチとして働かさせていたEの店長は周囲に、混乱する気持ちと佐々木容疑者への怒りを口にしているという。
「宝島さん夫妻は周辺とトラブルを抱え、問題がある人物だったかのように伝えられていますが、実際は、奥さんは腰が低くて丁寧で、旦那さんも温厚な人だったという人もいる。
宝島さんは様々な種類の飲食店を集中的に展開してこのあたりの商店街に客の流れを呼び込んだ功労者でもあり、それに便乗したライバル店が無理な客引きをやって宝島さん側が怒ることも多かった。Eの店長も同じように思っており、その宝島さん夫婦が殺されたことに混乱している様子です。
ところが、その宝島さんを殺したグループに、よりによって自分の店でキャッチをしていた人物がからんでいたものですから相当怒ってます」(同前)
「さらに上から指示を受け事件に関わった」と供述する佐々木容疑者が、宝島さんの店のすぐそばで働いていたことが分かったことで、事件は大きな展開をみせそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班