サイゼリヤ広報に“炎上騒動”について聞いてみたら…

こうした炎上騒動でいつも辿る終着点が、〈サイゼリヤはやっぱり美味しい〉というもの。SNS上でのサイゼリヤ人気はすさまじく、ネット上ではある種、「サイゼを貶すものは許さん!」と守られるカリスマ的な立ち位置となっている。

サイゼリヤの定番メニュー「ディアボラ風ハンバーグ」
サイゼリヤの定番メニュー「ディアボラ風ハンバーグ」

一方、これだけSNS人気があるにも関わらず、サイゼリヤ公式のSNSがないことも興味深い。昨今では、マクドナルドや日清カップヌードル、松屋などがユーモアたっぷりの公式Xを運用して、日々、SNSでバズろうと企画している。特に、4月1日のエイプリルフールでは、各企業の公式アカウントがこぞってツイートをして競っていた。

そんな中で、サイゼリヤは公式Xすら持っていないにもかかわらず、定期的にとんでもないバズリをしている。もしかすると、こうした硬派な姿勢もまた、ネット民たちがサイゼリヤを擁護したくなる理由なのかもしれない。

こうなると、サイゼリヤ本部がこのSNS人気をどう思っているのか、非常に知りたくなってくる。そこで、今までの炎上騒動に対する見解や、なぜSNSを持っていないのか、株式会社サイゼリヤ広報に質問をすると、下記の答えが返ってきた。

「平素より大変お世話になっております。ご依頼いただきました件につきまして、弊社は、基本的に広告等は行っておりません。SNS等も基本的に行っておりません。申し訳ございませんが取材については辞退させていただきたく存じます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」

現在のフリー調味料はこの4種
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丁重に断られてしまったが、サイゼリヤが安くて美味しい秘訣は、広告費を使わないことも関係しているのだろうか。SNSをやっていない芸能人が、どこか特別に感じるように、この手が届くようで届かない絶妙なところが、サイゼリヤの魅力であり、ブランドイメージが保たれている理由なのかもしれない。

取材・撮影・文/集英社オンライン編集部