このままでは2年で
賞味期限が切れる

――これだけ営業に引っぱりだこだと、収入もすごい額なのでは?

いやいや、いまはテレビのレギュラーがゼロなので多くないですよ。ギャラの交渉もしないですし、僕は無理に上げてほしいと思わない。それが精神衛生上すごくよいし、チェーン店の牛丼でも50円値上がりしたら躊躇するじゃないですか。(笑)

テレビのレギュラーが3~4本あった頃から収入は変わっていないんです。

――八木さんからみてこの人は営業がすごい、という芸人さんはいますか?

くまだまさしやジョイマンですね。くまだや(ジョイマン)池谷くんは舞台上だけじゃなくて、社員さんやクライアントからの評判がすごくよい。池谷くんなんて、舞台が3割だとすると、楽屋や裏側に7割の力が入っている(笑)。

でもそれは寿司屋さんでいえば、朝から魚を仕入れて準備して、片付けまであるわけで、実際にネタを握るところは一部分でしかないのと一緒ですね。芸人も実際にネタをやる瞬間って、全体の3割程度の作業でしかないんですよ。

――今年の営業ももうかなり埋まってきているのでしょうか?

いまだと夏くらいまでの土日祝日は埋まってきています。といっても、まだ仮押さえも多いですが(笑)。

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――八木さんとしては、営業を頑張った先にどのような未来を見据えているのでしょうか?

正直いまの僕は、「これまでテレビに出させてもらってきた貯金」の知名度でやっているんです。そしてこのままのやり方だったら、2年で賞味期限は切れます。

なので、個人的な目標としてはFP1級をしっかりと取ること。それから全国を回りながら、お金を使って楽しく生きる方法を、半分お笑い、半分学びみたいなバランスで教えていきたい。それが夢ですね。

取材・文/森樹
写真/神田豊英

未確認生物図鑑
八木 真澄 (サバンナ) (著), レイザーラモンHG (イラスト)
未確認生物図鑑
2000円(税込)
ISBN: 978-4847074097
サバンナの八木真澄が想像した独創的な未知の生きものを、レイザーラモンHGがリアルで愛らしいイラストに仕上げて命を吹き込む。 そうして生まれた100体の生物のイラストと、その生物の説明テキストをオールカラーで掲載しました。
 
この企画の発端は、八木が何気なくはじめたSNS(InstagramとX)での発信でした。八木が投稿した知られざる生きもののラフスケッチと一言コメントをもとに、HGが色鮮やかでチャーミングなイラストを描きあげていきました。書籍化にあたっては、HGのイラストを見ながら、八木が想像力をかきたてるテキストを新たに書き下ろしています。
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